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IT革命より発想の改革を!(記 '00/10/13) 政府が言い始めたIT革命.昨日友人達との呑み会でも話題にあがった.押しつけ教育にいったいどの位の効果を見込んでいるのだろう.既に仕事や趣味でインターネットを使っている人がどの位の時間,頭脳(試行錯誤),そして費用をかけているのか算出しているのだろうか.必要だから,面白そうだから労を惜しまずなんとかものにしてきたはずで,ワープロさえ使いこなせない層にわずか数時間の講習で情報技術を使いこなせるわけがない.またいつも自転車で近所に買い物に行く主婦がほかにもいろいろ使えますよという理由で教習所に通わせても,肝心の車は高価で道路も混んでいつもの店には駐車場が無ければ誰が使うだろうか.先ずは気兼ね無く使える通信料金体系と高速な通信網が用意され,そしてi-Modeのように手軽に使える端末の配布が必要であろう.思いつきだけでなく実際に使っている人の声と対象者の興味をくみ取ってからの政策にしてもらいたいものである.だいたい政府主導の革命っていうのも変な気分である.急激な変革の意味があるとしても必要としていない人々に押しつけるほど情報技術が必要といったせっぱ詰まった情勢なのだろうか?これから日本を動かしている世代は既に当たり前のように使いこなしているわけで定年を迎えた層に尻をたたいて覚えさせなければならない状況では無いであろう. 国際的勘違い 職場にフランスからの留学生がいます.彼は片言の日本語ができますがたまに挿入される英語はフランス語的.「フランス」は「フホンセ」に聞こえます.あるとき「日本のイストリは面白いデス」などと言い出しました.それまでの話の内容から何となく「椅子取りゲーム」と勘違いししそうになりましたが,「椅子取り」ではなく「ヒストリ:History」でした(^^;.こんな勘違いが中国からの留学生にも.彼が初めて職場に来たとき「今朝は何を食べたの?」と聞きました.彼は「スネーク」と答えたのです.えっ,蛇?と驚き「長いヤツか?」と聞いたらそうだとうなずく.流石は中国のお方は何でも食べるんだと納得し,どうやって調理したか聞いてみました.そしたら「皮を剥いでお湯をかけた」というのです.う〜ん,すごい(@_@).そしてさらに質問.「材料は中国から持ってきたの?」「いや.コンビニで買った.」「えっ?」さらに何回かの質問の結果,彼が食べたのはインスタントラーメンであることが判明した.「Snack」だったのね(^^;. 強者 最近,昔のヒーローもののメカを見るのにハマってしまっています.帰ってきたウルトラマンのマットアロー,ゼロテスターシリーズなどは当時の感動を今も思い出してしまう. 【ふと思ったこと】当時('60〜'70)のヒーロー物って悪役は怪獣や怪人であって悪人は少なかった.そして悪いことをしているからやっつけるといった単純明快な論理.たまに悪役の都合を知ったヒーローは故郷の星に帰してやるといった人情も見せたりする.これを見て当時の幼児や小学生達は正義を学んでいったのかも.最近はどうだろう?ヒーロー物も少しはあるが子供達はTVゲームに熱中し,自分がヒーローというより強者になっているのでは?ヒーローと強者の違いは正義の有無である.相手が悪役でなくてもとにかく自分が強ければ良い.多くは怪獣や怪人ではなく人が相手.そしてメッタ打ちにしたりマシンガンで蜂の巣にしてしまう.しかもVRを駆使してかなりの臨場感がある.つまり殺人の疑似体験をしているわけ.相手を倒すことでストレスを解消できるのはゲームの良いところなのは認める.しかしその状況設定によっては本来の目的とは違う影響を与えることになる.まして人格形成期の子供にとってはその影響は大きいのではないだろうか.ゲームでも性的なR指定はあると思うが暴力的な内容についても枠付けした方がよいのではないだろうか.もっとも昔より今の子供達はストレスを抱えているようであり,これをうまく発散させる方法やストレスの原因を取り除くことも考えなくてはならないだろうけど. 非情階段? 先日お茶の水駅の交番裏のカラオケボックスに行った.ビルの7,8階が店舗になっており,受付が8階にあった.我々のボックスは7階だったので階段で下りることに.ところが階段はなんと非常階段を使うようになっている.しかも屋根はない.「雨の日には来たくないなあ」と思いながら7階に降りながら先を見ると6階に降りる先にバリケードのようなもの積んである.これでは非常時に降りることができない!客が会計をしないで降りるのを防ぐためだと思うがとんでもない勘違いである.自分たちも万が一の際に不安でないのだろうか.働いているのはバイトばかりのようであったからオーナーの一言で実行しているのかも知れない.人災がないことを祈るばかりである. ビジネスクラス(チェックイン) 国際線に乗るとごくたまにビジネスクラスにアップグレードしてもらえることがあります.エコノミーのオーバーブッキングや席が余っていたりすることが理由だと思うのですが,特に米国方面からの帰国の場合は偏西風の影響で時間がかかるため,ゆったりとしたシートで帰れるのは非常に快適です. 今回もホノルルからの便でアップグレードしてもらえました.しかも残っている席がスチワーデスさんと対面して座るような席.つまりここは前に座席がないために非常に広いのです.ビジネスの上にさらに足下広々!しかし....ひとつ関門があります.この席は非常口の横ということで緊急事態の時には乗務員の指示に従い,避難を手伝うことが義務づけられています.しかも指示は英語.英語が出来ないと座れない席なのです.もちろん私は英語ヘタです.... でも快適な席に座りたい!チェックインの時に英語で"This seat is ...."(後は聞き取れなかった^^;)とたぶん注意じみたことを言われましたが,ここで「えっ,何?」なんて聞き返すと英語ができないことがバレバレなのでこういうときは顔色替えずに"Sure!"と一言. 一時間後,ウェルカムドリンクに迎えられ,快適な帰路についていました(^^.続きはまた今後. ビジネスクラス(機内で) 無事,ゆったりしたシートに座ることができ,離陸を待つばかり.シートに座るとすかさず飲み物が届くのはビジネスクラスならではの特権.のどを潤し終わると離陸体制に入った.スチワーデスさん達も対面に顔を向けながら座る.ここで目が合うと話しかけられて「ワタシ,エイゴ,ダメデース」がばれてしまう.と,おもむろに隣のオヤジがスチワーデスと話し出す.聞き耳たてているとそのオヤジはエンジニアで日本には何かのレクチャーに行くらしい.そのうち大声で楽しそうに笑いながら話が弾みだす.こんな時,普通は相づちでも打ちながら笑うのが自然だけど墓穴を掘るのが怖い.ひたすら新聞を読んでいるフリをする.しかも「日経」である.... 数分後,神に通じたのかようやく離陸.さすがのおしゃべりもG(加速度)には勝てずに大人しくなる.離陸してしまえばさすがに英語できなくても降りろとか席替われなんて言われないだろう.ようやく安心して新聞から目を離す.すると待ってたかのようにスチワーデスさんが話しかけてきた.「何か飲み物はいかがですか?」って.げっ,日本語でやんの.やはりバレていたようで(^^;. 人間ドック体験記(1) 最近あまり調子が良くないので人間ドックに行ってきました.結構高いので半日コースです.全体的な印象としては「結構辛いじゃん」です.まず前夜からの食事制限.夜9時以降は飲食禁止.その前でもアルコールや脂っこいものはダメ.胃の検査のためですけど,その日に限って暑くてビール日和なんですよね(^^;.当日も朝食抜きで検査.ところがお腹の触診の時に押されるたびに胃が痛い.これは空腹によるものなのか?さらに今回は大腸癌の早期発見のために指診を希望した.おもむろに横臥位で膝を抱えされ,パンツをまくられる.不安が爆発しそうになる寸前,グリセリンをたっぷり付けた指が入ってきた.「ぎょえ〜!い,痛い〜!(@@)」,「口を開けて力を抜いていないと痛いですよ」,「ぐぐぐ・・・・(*o*)」,「せっかく希望されたので指の届く限り念入りにみますね」,「な,なんという,有り難いお言葉.で,でも,もうやめて〜」.自分の限界だなあと思ってから,さらに倍の時間が経ってからようやく指診が終わった.「ハイ終わりました.どうも失礼いたしました」との声で我に返り,着衣を整える.先生が外した汚れた手袋をみると「いえっ,こちらこそ失礼しました」と心の中で謝ってしまった--);.「まだ検査も初っぱななのに辛いなあ,この先どうなるんだろう...」と不安が増殖しつつも検査は続く... 人間ドック体験記(2) 赤面を隠しながら待合室にいると今度は別の検査室に呼ばれた.担当は若い女性の技師さんのようだ.身長,体重,肺活量,視力の検査,そして採血.真空採血管で針を刺し直さずに5本分を採られた.さすがに連日工場のように採血している彼女たちは手慣れたものである.下手な人にあたると血管を突き破ったり,神経を刺してしまったりする.今回は跡もさほど残らずに済んだので腕は良いと思う. その後は心電図,胸腹部の超音波エコーと続く.このエコーではちょっと感激してしまいました.プローブからの超音波をしっかりと伝えるためにゲルを塗られます,これが暖かいのです.しかも拭き取りの際のおしぼりも暖かい.ちょっとした気配りだけど,なんだかとても嬉しくなってしまった.そしてこの技師さん,「はい,息を吸って〜,はい,止めて〜」と指示をする声がとても優しく,そのまま1時時間くらい息を止めていられそうな気がした(^^;. そして検査は胃の造影と佳境に入っていく... 人間ドック体験記(3) 今回の胃の検査はX線造影でした.先ずはいきなり肩に注射.なんでも胃の動きを止める薬だという.これでバリウム飲んだらお通じが完全に停止するのでは?という不安をよそにすぐさま自分の番となった. 検査室に入る際に前の人とすれ違った.なんと口からアゴまで真っ白!まるで相原コージの漫画キャラのように「だら〜」といった感じなのである.内心「不気味なやつ(^^;」と思いながら検査室に入る.すると左右と上下に取手の付いた台に乗せられ,粉末を飲まされた.これは胃壁を拡張させるためのものだそうで,炭酸そのものであった.しかもゲップをしてはいけないと言う.少量の水で流し込むとたちまち気泡が立つのが分かる.そしてちょっと甘めのバリウムを飲むことに.ここで先ほどの不気味オヤジ誕生の秘密が分かった.タダでさえゲップが出るのを我慢しながらまずいバリウムの飲むのである.本人の意図と反して思わず込み上げてくる.さすがに吐きはしなかったけどむせてしまって思いっきりゲップをしてしまった(**). 造影が始まると胃中のバリウムを胃壁に満遍なく付着させるために上下左右に回される.まるでアクロバットである.こんな過激なことを被験者の大半の半健康人にさせるのはかなりしんどいのでは?しかも胃は膨れたままで.一体何回からだを回されたら終わるのだろうと思っていたら宙ぶらりんのまま機械が止まった.中途半端な終わり方だなあと思っていたらどうも様子がおかしい.なんと故障である.フィルムの交換がうまくいかないらしい.手動で誤魔化しながら検査は続く.人の倍の時間がかかりながらもようやく終了. もう,やだ.... 人間ドック体験記(最終回) かなりげんなりしながらも検査は終了.技師さんから「写真はちゃんと撮れているので安心してください」と言われた.(と,当然でしょ〜).口をゆすぎ,もらった下剤を2錠,コップ2杯の水で飲み込む.検査用のガウンから自分の服に着替えるとホットする.残るは眼底写真撮影のみである.先ずは眼球に風圧をかけて眼圧の検査.これで緑内障の診断が出来るらしい.そして眼底の撮影にはいる.こちらは白内障や高血圧などの診断.これがすごい.眼の真ん前でフラッシュをたかれるので目の前真っ白.この状態が30秒ほど続く.両眼を撮るとこれで全検査が終了.会計を済ますと何か券をくれた.なんと近所のレストランで使える食事券であった.しかしバリウムでふくらんだ腹はとても食事を受け付ける状態ではない.食事券は平日のランチのみ.職場からここまで30分はかかる.というわけでまだこの券は使われていません... いや〜,大変だった.検査結果は2週間ほどあとに出るらしいが,再検査なんてやりたくないなあ.でも,こういった検査は「気になるところがあるですが」と言って医者に行けば保険適用で診てもらえるものばかりである.会社によっては強制で行かせるために費用はすべて会社持ちいうところが多いようですね.今回はあくまで自分の希望であり,いろいろな項目を診てもらったので納得しているけど,胃の検診くらいであったら直接診断にいった方が良さそうである.次の機会はそうしようっと. さて,その後バリウムは夕方までにすべて排出されました.下剤を飲んでいるので頻回に用足しに行きましたが,徐々に他の色がなくなって真っ白になり,しかも若干粉臭いだけでほぼ無臭.そしてまた色ともに匂いが混じり,いつもの状態に戻っていきました.以外に早いのでちょっと驚きです.そして,その夜のビールは特に旨かった.一日だけであったが飲むのを止められるとこうも旨いものでしょうかね? 読者の皆さん,変な話にお付き合い下さってありがとうございました.でも経験されていた方も多いでしょうね(^^;. |