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真空管アンプ TU870R (エレキット:イーケイジャパン)



 分類  真空管パワーアンプキット
 型番  TU-870R
 開発社 イーケイジャパン
 出力  2W+2W
 構成  ステレオシングル
 真空管 6BM8(Elecro Hermonix)
 周波数特性 26〜37k Hz



 普段ほとんど音楽を聴かないのに急に真空管アンプのキットを確保しちまった(゜o゜)\バキ。真空管の音って暖かみがあるって言うけど私に分かるのか?という疑問と黒いレトロな外観と真空管のもつ見た目の暖かみが気になったというのが理由。


 パッケージの段ボール箱の中にぎっしり詰まった部品。組み説はとても丁寧につくってあります。まずはチェックリストに従ってパーツの確認。


 アンプの心臓とも言える球はロシア製の6BM8という3極管と5極管が封入されたマルチ管。


 組み説だと部品の半田付けが先だけど、この週末はあまり時間が取れないのでネジ留め作業だけの外側を製作。真空管アンプの外観上の特徴と言えばトランス。良いアンプには安定してノイズの少ない電源トランスが必須で、このキットにもトロイダルコアトランスが使われています。


 特徴的な外観のコアトランスも電磁遮蔽のためメタルカバーを被せてしまいます(^_^;。ここまで小1時間の作業。プラモで言えば機体パーツの仮組みって感じね。さしずめ彩色済みスナップフィットキットのようなお気軽キットだ(^_^。


 電源スイッチ類はケースに取り付けるときにナット止めするんだけど、下側のナットで高さ調整をする仕様。使用しているとスイッチ操作でナットが緩むことが多いのでクラフトボンドで固定しておきます。


 インシュレータや高電圧注意のラベルまで用意されている至れり尽くせりのキット。ケースは傷防止のために元々包んであった紙で養生しておきます。この作業もマスキングのようだな(^_^;。

 自作の回路を作る時は大抵ユニバーサル基板を使うので、配線は部品の余った足を半田付けしたり、皮膜線を引き回すのが結構面倒。このキットは部品位置が印刷された専用基板がついているので、所定位置に部品を挿して半田付けするだけ。いちいち回路図を確認しなくても済むので気が楽だし数倍も早く完成します(^_^。


 それでも部品は予め確認しながら使います。基本的に間違えるカラーコードの抵抗はないけど、万が一って事もあるからね。だけど肝心のテスターが調子悪い。ゼロΩ調整ボリュームがガリっていて針が安定しない(--;。こいつは小学生高学年の時にお年玉で買ったんだから、もう限界か...


 1時間ほどで半田付け完了!


 ハンダ面はこんな感じ。きちんとハンダが流れてくれています(^_^。シャーシーグランドのパタンも忘れずにハンダメッキしておきます。


 セレクタを使わずに入力端子を1chだけ使うことにして基板に直結する方が音質的に有利だけど、汎用性を考えて仕様通りに配線。大きな電解コンデンサの茶色い方は追加することで残留雑音が30%程も抑制されるらしい。本来は真空管保護用のグリッドとセットになっているOP-870という型番のオプションなんだけど、手に入らなかったのでコンデンサだけ調達。茶色いシリーズは耐熱105度で黒シリーズの80度より高いらしい。電解コンデンサは高温環境下では寿命が著しく短くなるので、できれば全部グレードの高いヤツに変えたかったな。


 配線が済んだらいよいよ灯入れ試験!半田付けしたヤツはどんなものでもこの瞬間が一番緊張する。今回は電圧が高いし真空管が爆発するんじゃないかと不安(^_^;。その対策のためキットが入ってた段ボールを被せておもむろにスイッチを入れ、3秒後に切る。異臭や異常に熱くなっている部品がないことを確かめ、再度スイッチオン。真空管を見ているとヒーターがオレンジ色になっていく。おおっ、一発で成功か!?音出しチェックのためジャンクスピーカーをR-chにつなげてGalaxyから入力。徐々にボリュームを上げていくと...あれ?音が出ない(*o*);。配線と半田付けを再確認してもおかしいところはない。原因は物置から引っ張り出してきたオーディオコードの端子が酸化して接触不良を起こしていただけだった(゜o゜)\バキ。


 気を取り直して配線の引き回しを整理。ノイズ対策のためにできるだけシャーシに沿わせて束帯でまとめておきます。


 そういえばこのキットで初めて見る部品がありました。抵抗の形をして黒帯一本のカラーコードが入っているのは何とジャンパー線です。黒だから確かにゼロ(Ω)ですね。自作なら通常は抵抗の切り取った足を流用するけどなあ。なんか贅沢な気分(^_^。


 完成写真です。コンパクトなキットだけど、アルミの前面プレートと大きなツマミが高級感を出してくれます(^_^。


 点灯中のヒーター。


 暗くなるとこんな感じ。写真のコントラストを高めたので実際よりも光って見えます。


 実はこのキットは今年の1月で生産終了なっている。使用している部品の調達が厳しいのが理由らしいけど、どの部品なのかはアナウンスしていない。使っている球の6BM8はロシア製で供給見込みが一番怪しいので、とりあえず予備を調達しておきました。ちょうどアムトランスで1割引セールをやっていました(^_^。


 最近導入したDENONのコンポに併設。


 照明を落とすとこんな感じ。全然存在感がないですね(^_^;。