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スピーカキット P800 (Fostex & Stereo誌)


 分  類  スピーカ ユニット&エンクロージャキット
 型  番  P800
 ユニット  P800, Fostex, 8cm, 8W, 8ohm,
       115-18kHz, 86dB/w(1m)
 エンクロージャ 1.5L, MDF t9mm (Stereo誌)



 このスピーカユニットのキットはStereo誌の付録でFOSTEXという有名なスピーカメーカとのコラボ企画だそうです。エンクロージャーも一緒に確保。素材はMDF(Medium Density Fiberboard:中密度繊維板)という木材繊維を接着剤で固めたもの。加工性が良く、木の風合いが残るのでエンクロージャーに向いている素材ですね。


 マグネット部分に印刷された記銘。店員さんからは「低音は直径なりのものだけど全体的に元気のいい音が出ますよ」と聞いたけど、果たして...


 まずはプラモと同様に仮組みしてハメ合いや干渉を確認。マグネット、コイル、コーンなどを接着するだけね。ただマグネットのギャプの中心にコイルを置かないと、接触して鳴りにくくなるので要注意。ギャップ調整のために筒状の治具を使います。


 コイルとコーンを接着しているところ。付属のビニル系ボンドの先は口が太くて量の制御が難しいので、模型作りで使っている瞬着用の細ノズルを取り付けました。


 必要最低量で接着できた感じ。少しでも質量が少ない方が振動させるには有利かと(^_^;。


 コーンの接着が乾く間にエンクロージャーを組み立てます。組立には愛用のタミヤクラフトボンドを使用。これも口先が細いので吐出量の制御がしやすいんです(^_^。


 こ〜んな感じでボンドを置いていき、一気に組み立てます。


  多少の歪みが調整しきれないけど、背面パネルは気にせずに正面パネルと側面が一致するようにします。


 コーンと本体の接着はしっかりとするようにと指示があったので、ボンドをたっぷりつけたらはみ出て汚くなりました(ToT)。


 エンクロージャーに取り付けたところ。遠目にはボンドのはみ出しは気になりませんね(^_^;。 これで完成なんだけど、もう少し渋い色にしたいので塗装を試みました。


 MDF素材のエンクロージャーは側板が組立しやすいようにクラフトテープで一列に繋がっていました。そのテープの跡が目立つのも塗装した一因。


 MDFに直接塗装すると染み込みが激しくてなかなか色がのらないらしい。目止めには樹脂(グルタルアルデヒド)成分が入ったサンディングシーラーを使用。グルタルアルデヒドは顕微鏡写真を撮る時に細胞の固定などに使うらしいので、木材繊維を固めたMDFには相性がよさそう。


 サンディングシーラーをMDFに塗ると、多少染みこむような感じで乾燥すると膜のような感じになる。これを耐水サンドペーパーを貼った板で磨いて表面を平します。


 塗装はオーク調色の塗料を刷毛塗り。サンディングシーラーを塗りすぎたのか、弾いて垂れてきます(*o*)。


 重力に逆らわない面は垂れてこないけど、表面に吸収しないので触ると落ちてしまいます (--;。この塗料は布で擦り込んで仕上げると取説に書いてあるので、その通りにすると...


 MDF素材の色よりも多少色が付いているけど、ほとんど落ちてしまいました。ただ表面に細かい傷が付いている部分は色が残り、まるで焼きが入ったような感じ。自然の板に加工したようで、これはこれで味わいがあります(^_^。


いずれにしても世界でただ一つのスピーカシステムの完成です!このスピーカはチューナー専用につかっています。
 このオーディシステムは先月初めにAmazonやビックカメラの通販で確保したんだけど、その請求書が今日届いた。本当に好きな人は3桁万円を注ぎ込んでしまうけど、総額2桁万円(に届いた程度)でも私にとってはかなり入れ込んだものだと改めて自覚。まぁ、これで好きな曲を聴いて気分が良くなれれば、工作の楽しみ+αなので悪くはないか(^_^;。

その後のP800はサイバーモス工廠でプラモ弄りやハンダ付け作業時のBGM用に活躍しています。ソースはネットワークプレーヤー経由でradikoのFM東京やサーバーに格納されているにわか集めのJazz。初めの内はご機嫌な気分で聴きながら作業していたんだけど、何となく疲れる気がしてきた。乍ら作業に慣れていないからと思ったんだけど、スピーカの位置が原因と断定。机の上に無造作に置いてあったんだけど、これだとニアフィールドと言うよりクローズドだね(^_^;。作業内容と直接関係無い音が視野範囲から聞こえてくると、軽いバーチャルリアリティ酔いみたいになるのかも。そこでスピーカを天井のコーナーに移動してみました。効果はてきめん!今までは音を顔で感じる気がしていたんだけど、BGMらしく頭の周りを包み込む感じになりました(^_^。左右のスピーカと頭の位置は正三角形で理想的だし、壁の裏はTX-8050の置き位置に近い天袋なので、壁に貫通孔を開けることでケーブルを目立たなく引き回すこともできました。


 スピーカの取り付けには廃材を利用しました。ScanSpeakのスピーカのエンクロージャーを作った時に余ったMDF材をベースにして、手持ちのL字金具で壁に取り付けています。木ねじが突き出るので、角を落とした時の端材で厚みを増しました。