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水上機母艦 千歳(Chitose, Aoshima 1/700)
























 利根に引き続きアオシマのエッチング付スーパーディテールキットの千歳です。限定商品という文句に弱いんですよね〜(^^;。でも使えないエッチングパーツの利根と比べてこのキットのエッチングパーツは割と出来が良く、細かいところを我慢すれば使えそうです。細かいところと言うのは取り付けにキット部品の加工が多いと言うことです。


 まずは保管時や塗装時の固定用のねじ穴を開けます。今までの作品はナットを埋め込みましたが、このキットは船底が厚いので無精してタップを立てただけです。


 船体の状態はまあまあだったけど、細かいパーツはやはりアオシマ(--;。形状も気に入らない部品はパテで修正するより作り直した方が早いくらいです。


 タミヤのプラ棒で作り直そうとしたら「す」が空いていました(;_;)。安いから仕方ないんでしょうか。材質も堅めで作業性はあまり良くありません。エバーグリーンやプラストラクトの製品は高いけど、質が良いので精密な工作に向いています。手間もコスト換算すると結果的に安いかも。


 船体に取り付けたところ。元々のパーツの取り付け穴を埋めなかったのでちょっと隙間が空いています(゜o゜)\バキ。天蓋支柱の取り付け穴がピッタリと合わないのは、本来この部分になる支柱にエクボが出来ていて補修が面倒なので反対側の支柱と取り替えたから(゜o゜)\バキ。この隙間はプラ板とパテで埋めます(--。


 今回はファインモールドの手摺りセットに入っていた紋章取り付け版を使ってみました。フェアリーダーまでついていて便利だけど、取り付け角度を調整するのがちょっと大変でした。


 錨鎖などはいつものディテールアップ。高角砲のブルワークも手を入れています。


 艦橋付近はシンプルなのでちょっとしたディテールアップでも効果的です。エッチングメッシュの窓枠、マスト上部の見張り所追加、各所のハシゴなど作戦作業に必要と思われるものを追加しました。


 カタパルトへの艦載機作業甲板は一段高くなっていますが、写真を見ると中空になっているので再現してみました。またキットではこの甲板への艦載機の移動は天蓋下の回天格納エレベータからスロープで上げるようになっています。しかし人力で上げるには大変そうだし、クレーンもありません。そこで実際は艦載機作業甲板を同レベルの床が回天格納エレベータまで延び、艦載機は回天格納エレベータで上げられたと判断しました。正式図面を持っていないので間違っているかも知れないけどね(^^;。


 船尾も同様かと思いましたがこちらはクレーンがあるので引き上げは簡単。ということでスロープ仕様。スロープはトラス構造にしたかったけど、結構大変そうなのでそのまま(^^;。


 艦載機用のエレベータは天板をプラペーパーで薄く再現し、丸穴エッチング材で周囲を囲んでみました。


 艦載機引き上げクレーンの支柱は先端が細くなっているのでプラ棒で加工。この艦載機は最上の予備機をエキストラ出演。


 当初、千歳の艦載機は九一式だったので天蓋下にも無理なく格納できそうだけど、戦時中配備された零式三座水艇は翼長が長いので収まりそうがありません。一体どうやっていたんでしょうね。取り敢えず天蓋下には格納しないという判断で載せることに。写真は仲間識別帯の黄色線に貼ったマスクを剥がしているところです。フロートのプロペラ注意線デカールはうまく貼れていないし、窓の色もうまく出ていないのでちょっと哀しい(;_;)。


 意外に長い船体に驚き。重巡並みの大きさがあります。空母に改造されるのも無理ありませんね。