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真空管ラジオ1255 (Columbia )



 分類  真空管ラジオ
 型番  1255
 開発社 日本コロンビア
 出力  不明
 構成  5球スーパーヘテロダイン 電源トランスレス
 真空管 12BE6, 12BA6, 12AV6, 30A5, 35W4



 早起きした休日、隣町の骨董市に出かけたら遭遇したのがmt管の5球スーパー。日本コロンビア製でつまみは全て付いている。一期一会なのでお持ち帰り(゜o゜)\バキ。店主はチェックしていないけど、鳴ると思うよと適当なことを言っていた。もちろん信じていないけど、裏蓋も付いているしメーカー品なのでレストアにはそんなに苦労はしないだろうと期待。果たして...
 写真はプラ製の匡体のパーツをバラして水洗い後のもの。匡体は右上の縁が欠けていたり、反りや割れ、変色があるものの、白いメッシュは綺麗で50年ものと思えば状態は良い方かも。


 匡体の変色は表面の傷ではなく、物理的なストレスで内部まで変色している。クリア掛けしても消えないので同色のラッカーでスプレーする予定。


 嬉しいのは匡体下面に回路図が貼られて残っていたこと。破れやシミがあるけど、配線を追って書き出す手間がないのはとっても嬉しい(^_^。


 埃だらけの内部。整流管はかなり黒ずんでいる。ひどいのは切れたヒューズに針金で処置(--;。これだと内部回路がどれだけ無事か不安です。ブロックコンデンサに膨れがないので、もしかして生きている?


 バリコンにスタンプされている音符がかわいい(^_^。


 シャーシを外す際にバリコンを一番閉じた位置の針位置を記録。無事に鳴るようになれば、組み上げる時の助けになるはず。


 写真上部の電解コンデンサが膨れていて危険信号。他のコンデンサの見かけは綺麗だけど、化学部品の信頼性は期待していないので、全て取り替える予定。できれば値の張るブロックコンデンサはそのまま使いたいんだけど...


 出力トランスはやはり一次側が断線していたんだけど、この時は配線を外さずにチェックしていたので気がつかなかった(゜o゜)\バキ。電源プラグ間のインピーダンスが零でないことも確認できたので灯を入れてみる。案の定、ウンともスンとも言わない(^_^;。それでも全ての球のヒーターは灯っているので、今回も何とかなると期待。


 背の高い球でも親指程度のmt管。ST管に比べると造型に色気もない(゜o゜)\バキ。


 新品を揃えた高耐圧のコンデンサとパイロットランプ、ヒューズ。他にディップコンデンサが幾つかで1,500円ちょっと。全て交換してスイッチオン!あれ?鳴らない(--;。真空管のヒーターは全て灯っているし、B電源も相応の電圧が出ている。冷静になって前回のレストアを思い出してみる...そういえば同じようにスピーカーからノイズすらしなかった。もしかしてと思って出力トランスを再度確認したら一次側が断線していた(゜o゜)\バキ。無精をしてトランスへの配線を外さずに抵抗値をみて回路の合成抵抗を推定して判断したんだけど、完全に勘違い(--;。


 残念ながら回路図にはトランスのスペックが記入されていない。トランスを見ても容量や入出力インピーダンスは書かれていない。そこで一次側は出力管30A5のインピーダンス2.4kΩ、二次側はスピーカーのインピーダンス3.6Ωと同値で、同程度の体積のものなら容量も同程度ということで代替品を探してみました。


 同等のインピーダンスのトランスはなかったけど、一次と二次がほぼ同比率のインピーダンスで同体積のトランスの汎用品を無事確保。


 取り付けてスイッチオン!今度は成功(^_^。


 匡体は変色が気になったので思い切って塗装することにしました。マスキングはお茶の子さいさい(^_^。写真はサフ掛けしたところです。


 色はミディアムブルーに少しインディブルーをいれてオリジナルの色に近づけました。広い面にブラシしたので濃淡が出てしまったけど遠目なら分からない(゜o゜)\バキ


 今回は裏蓋も残っていました(^_^。唯一欠けていたのが裏蓋を留める左側の旧JISネジ。前回レストアしたラジオで新JISネジに交換した余っていたのを流用して無事完成。


 このラジオは2バンドで短波も入ります。トーン調整もできるし、当時のラジオって割りと優れものなのね。トランス、塗料も合計してレストア費用は約2,500円。あと骨董市での買値は小物のおまけ付きで5,000円でした。