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太陽の塔 (KAIYODO 1/200)









































































































 外観だけのフィギュアはいくつか販売されていたけど、内部も再現されたのはこのプラモが初めて。Expo'70は関東の小市民の子供には遠すぎる夢だったけど、2018年から内部が一般に再公開され、このプラモを手にしたすぐ後に観に行くことができました(^_^。  生命の樹には進化過程の生物のミニチュアが数多く再現されているので、丁寧に作ると見応えありそう。


 残念なのが黄金の顔の表現。金色のメッキは嬉しいけど、パネルラインが凹モールドではなく、ゆるやかな凸モールドになっていて鳥の羽のような印象。まるで金色のフクロウの顔みたい(- -;。


 そこで凸モールドをヤスリ掛けして均し、パネルラインを卦がいてから金色のミラーフィニッシュで仕上げることに。まずは可能な限り凹凸を均します。


 パネルラインを卦がくのに見やすいように黒サフを掛けて作業しました。


 実物の黄金の顔も鉄やステンレスの板に金色のフィルムを貼っているとのこと。同じように金色のミラーフィニッシュを貼ることでリアルに仕上がったと自画自賛(^_^;。目のサーチライトは真鍮パイプに白色LEDを仕込みました。避雷針は真鍮パイプや真鍮板を半田付けし、艦船模型のエッチング手すりなどを取り付けています。ここまでの作業だけでも普通のプラモ一個分の1ヶ月以上(- -;。


 点灯試験。いい感じです(^_^。


 腕のハメ合いは段差調整の削り?の跡がそのままだったので、地肌の細かい凹凸を再現します。


 胴体と腕の合わせ目(赤線)が実物よりズレているので掘り直します。


 胴体前後の合わせ目部は金型抜きの方向の都合か、地肌の凹凸がないので、罫書き針で細かい傷をつけて再現しました。


 赤い稲妻や黒い太陽はデカールを使わず塗装しました。


 緑色のコロナは一見黒に見える色合いに調整。


 見学した時の内部の色は色付き照明の効果が出たものが見えていて正確な色がわからないので、見た目になるように調整しました。それぞれの色に蛍光色を混ぜています。


 塔の内部にもLEDを仕込んで照明します。


 生命の樹に一体成形された三葉虫はまるで貝殻虫(゜o゜)\バキ。削り取って一匹ずつ再現します。


 ソリッドなアメーバは透明レジンで作り直します。


 なんだかビスのようなクラゲ(^_^;。これも透明レジンで作り直します。


 枝に一体成形された原生の貝。足がまとまって球体になっていてリアルじゃないので一本ずつ再現します。


 それぞれの生物は枝から切り離して成形して塗装します。


 「古代生物の骨」は平べったいので立体的に作り直します。猿などの配置は当時の生命の樹のイラストと異なるので、当時のように配置し直します。


 貝の足をプラペーパーの細切りで再現しました。作業中に何本もちぎれたけど敵に喰われたという設定(゜o゜)\バキ。


 「古代生物の骨」をエポパネで作り直しました。


 猿たちも作り直し。小さいので雰囲気重視。右端の一体目は大きすぎでした。


 当時のイラストではプラテノドンが複数飛んでいたので複製しました。


 一月以上かかって全ての生物を作り終えました。いよいよ「生命の樹」を組み上げます!


 「マストゾンザウルス」だけは切り離せなかったのでそのまま塗装しました。


 キットは現在の「太陽の塔」を再現しているので、各階の移動は階段。当時はエスカレータが使われていたので作り直します。


 基部とフロアとのジョイント部を流用し、この上に建築模型の階段部材を乗せ、プラ板で手すりを作りました。


 当時は「太陽の空間」の下には曲がったチューブ状のものがいくつも突き出ていたので再現。このチューブは血管を象徴しているとの記載をどこかで見た記憶が。。。三角状の突起2個は「生命の樹」の支柱で、これも再現しました。


 ポリープや鞭毛虫を透明レジンで移しました。型取りがいまいちで、太くなってしまいました(- -;。


 「生命の樹」を塔内部へ設置。内部の照明はもっと多くてもよかったな。


 微妙に色合いが違う気がするけど、模型映えしていると思うので良しとします(^_^;。


 キットに含まれていなかった太陽虫を再現してみました。もっと仮足をたくさん生やしたかったけどこれが限界。


 塔の表半分の裏側。エレベータと階段の部分です。


 パーツの変形で腕の先に少し隙間ができるので、真鍮細線でダボをつけて解消しています。


 キットの非常階段は踏み板の下が空いていなかったので、エッチングの建築模型材に換装。


 当時の大屋根の空中展示場に向かう右腕のエスカレータも再現しました。


 これで一通り完成です。「黄金の顔」もどこかしかホッとした表情(^_^;。


 手前がガランとしているけど、ここにはエレベータが入るのですね。


 「黄金の顔」を加工する前に保険のために透明レジンで複製を試みたけど、型にレジンが回りきらなかったり、硬化不足で失敗。写真は状態がわかりやすいようにサフ掛けしたもの。


   使わなかったデカールをプラ板に貼ってみました。複製を失敗した顔もここで有効利用。サービスパーツの「TARO」も塗装して貼りました。