PIONEER SK-900 Runaway (アオシマ 1/6)
















 近所の模型屋で掘り当てたノスタルジックなキット。当時は何でもプラモ化していて、しかもそれが受け入れられていたのね。RPGのようなバーチャルで楽しめるものがなかったので、実在のモノへの興味が強い時代。高価なラジカセを買えない子供がキットで満足していたのか、実物を持っている輩がさらに満足度を高めたのか?



同梱のチラシ。このシリーズにはコンポもあったのね。


 パーツを切りだして組めるように成形したところ。何しろ昭和のアオシマキットなので、かなり手を入れないと組み上がらない(^_^;。このキットはムギ球を仕込んでチューニングパネルを電飾できる仕様だけど、実物はパネル全体が光るわけでは無さそうなので割愛。その代わり、別のギミックを仕込んでみたい。小さなスピーカーを仕込んで、マイクロスピーカーボックスとするのも良いかな。キットのスピーカー部を切り取って置換した方が音が良さそうだけど、本来のイメージを大幅に崩しそうなので悩みました。


 前面パネルと合わさる本体側面(パーツ右上部)は面一になるハズなのに1mm近い段差(--;。 当然、削り取ります。


 ギミックをどうしようかアイディアが浮かばないので、取り敢えず完成させて考えることに。後で仕込みができるように前面パネルをはめ込み式にしておきました。チューニングパネルは透明パーツが填まるんだえけど、左右の隙間が大きくて位置が出しにくいのでプラ板をあててあります。



 左右のスピーカーは二連式で片方にサブコーンが付いています。あまりに肉厚なのでナイフでカンナ掛けして薄々加工。


 スピーカーは同心円状の塗り分けが必要なのでマスキングは結構手間が掛かりました。マスクの中心がズレると台無しなので、位置合わせの確認ができるような手順でマスクを重ねていく必要があります。


 塗り分け部分にマスキングしながらシルバー、白、肌色、黒を重ね、最後に本体色をブラシしました。マスクを剥がし、期待通りの塗り分けができているのを確認してニンマリ(^_^。


 丁寧に塗装すると思っていた以上に味のある出来映えに驚きです。


 使わなかったパーツ。こんな学ラン少年?を見たら引いちゃうな(^_^;。


 悩んだ末にギミックはボイスレコーダを仕込んで音楽再生機能をキットだけで完結することにしました。外部入力式にすると配線が出てしまってラジカセのイメージを壊すから。ボイスレコーダは千石電商の10秒タイプを使いました。ただ付属のスピーカーが大き過ぎて入らないので、秋月電子で小型スピーカを調達して換装しています。


 スピーカーはいくつか候補があったので、実際に音を聞き比べてみて一番良い音が出たこいつを採用。鈴木章治の鈴懸の径を録って再生してみたら、レトロな調べが良くマッチして、なかなか面白い仕上がりになりました(^_^。


 再生ボタンは裏側に穴を開けてホットボンドで固定しました。バリ取りも省略して雑な仕上げ(^_^;。