海防艦 厳島 (Itsukushima, Fairy Kikaku1/700)


























 小さな船体に巨大な砲塔。運用には無理があったようだけど、造型として面白い艦です。確保は2004年なので10年熟成していました。確保してから気がついたんだけど、インジェクションキットが既に発売されていた(--;.。


 レジン製の船体は気泡が多く、柔らかい。大きな修正はせず、気泡だけ埋めて、ディテールアップに精を出します。主砲、艦橋、煙突、マストなど、ほとんどの構造物をスクラッチしました。


 レジンが柔らかく、専用サフだとレジンを溶かして気泡穴が開きそうなのでプラ用サフを使いました。


 木甲板をデッキタンで塗装してから、艦底を塗装します。エアブラシを使っているので、塗装の順序が逆だと前に塗ったところに吹き掛かる事があるので注意。


 ブラウン系を混ぜた甲板色を筆で置いていきます。写真では分かりにくいけど、濃さを変えて3色程使っています。


 木甲板部をマスキングして船体色を塗装します。船体色は白だけど、陰影を付けるために先ずは黒を塗装しておきました。


 船体色を塗装したところ。構造物は仮置きです。


 木甲板部の墨入れはクリアのオレンジ、イエローなどでニス系の色を作って使いました。


 いよいよ構造物を接着。小さい艦なのでパーツを置いていくと密度感アップの度合いが高いのが嬉しい(^_^。



 普段使っているボートダビットのエッチングパーツは太平洋戦争時のものなので合いません。真鍮線でシンプルに作ります。


 アンテナ線を張って完成です。



 こんな小さい艦なのに完成までに5ヶ月掛かりました。レジンキットは魔物です。反りや気泡の修正があると製作意欲を根こそぎ奪っていきます。レジンキットの瑞鳳と同時進行していたので特に手が進みませでした。残っているレジンキットはキャラ物で比較的程度が良いのが幸いです。