Pellucider











 ウルトラマンにでてくる井出隊員が開発(大丈夫か?)した地底メカ「ベルシダ」の原作となったのがターザンなどを書いたバロウズの「地底の世界ペルシダ」にでてくる鉄モグラ.これはサンダーバードのジェットモグラにも影響を与えていると思います.いまジェットモグラを作っているのでほとぼりが冷めたらこの鉄モグラもスクラッチしたいと思います.で,現在もくろんでいるのがこの「地底の世界ペルシダ」の雰囲気をミニチュアで作ってみようということです.作品中では地球の外殻は約800kmの厚さで地球内部は中空.遠心力によって地球の外側に向かって脚をつけて生活する世界があるというのです.空つまり地球の中心には太陽の代わりとなる核が燃えていてペルシダを照らし,状況上夜はありません.作品にはペルシダの地図も載っているので海と陸地の違いが分かる程度の大まかなミニチュアを作りたいと思います....と,気負ってはいるのですが本当に出来るのかかなり不安(--;.



 地球の半径は約6,400km.直径12〜13cmの球だと1億分の1のスケールになります.型になるものを探していたらユニバーサルスタジオ・ジャパンの貯金箱があったので使ってみることにしました.予定より小さくて直径8cm(1.6億分の1)です.さあ,これから粘土で型取りです.ペルシダは地表から800kmの厚さの地盤の裏側に広がっているとのこと.そこで地球儀にクラフトテープを貼り粘土を5mm程の厚さに盛りました.この後,すべすべパテを盛り,紙ヤスリをかけ続けると大分滑らかな半球になりましたが部分的にいびつなところがあってジャガイモのよう(--;.味があると言えばそうなのですが....



 型取りした粘土地球はあまりにいびつなので東急ハンズでアクリルの半球を購入(゜o゜)\バキ.アクリル半球の外側に薄く「すべすべ」を被せると粘土製の物よりかなり半真球に近い物ができます.内側はペルシダの地形に合わせて「すべすべ」を薄くのばしながら置いていきました.そして全体にサフを掛けてこの上に乗せる山などの地形や塗料をベースに食いつきやすいようにしました.上部には北極海にある地上との連絡口となる小さな孔を開けます.
 この時点ではまだどの様なペルシダになるか具体的に細部を詰めていません.ペルシダマップのどの地形をどの様に表現するか(表現できるか)まとまっていないんですよね(--;.詳細がまとまらないままベースだけは作っていくことにします.



 ペルシダの裏地球儀のベースにペルシダに生息する動物を置こうと思い,チョコラザウルス(\160?)の中からスミロノドン(大虎?),マンモス,水竜などを使えないかと考えていました.ただチョコラザウルスは何が出てくるか分かりません.現物買いは千円近くもします.そこで試しに近所のスーパーでチョコラザウルスを買って運を試してみましたみました.中を開けると「スミロノドン」の文字が!「おおっ,いきなり当たった〜!」と喜びもつかの間,出てきたのはなんだかよく分からない代物.パンフレットを見るとなんと「スミロノドン(頭骨)」.う〜ん,惜しい....



 完成イメージを確認するために地球儀の内面に対応するようなペルシダマップを描いてみました.ストーリーの中で主人公達が行進した距離とバロウズが描いたマップとの位置関係,北極とコネチカット州の裏側?に当たる主人公がペルシダに出現した地点を考慮すると,バロウズのペルシダマップは南半球分が描かれていません.そこで適当に地形を描き込んでみました.



 粘土で作った火山などを木工ボンドで接着し周囲にアルテコを盛ってなだらかにしました.なんだかフジツボみたいだ(^^;.大きさはスケールを無視してかなりデフォルメしています.



 マンモスゲット!買い物に行くたびにUHAのチョコラザウルスを1,2個買い5個目でようやく出てきました.秋葉の店頭でフィギュアだけを買うのとあまりコストは変わらないかな(--;.



 海と陸地を色分け.後で森を表現するために色つきの綿状繊維を陸地一面に載せる予定なので下地の色のつもりで塗り分けました.海は青を重ねてグラデーションを付けながら水色も重ねていきました.


 ペルシダ世界に登場する乗り物と巨大なウミヘビを作ってみました(^^;.乗り物は飛行船O−220,飛行機グレゴリー号,そしてモグラです.余裕があれば船も造りたいなあ.



 ジオラマ用の森の材料を置いてみました.真ん中の赤い球は直径15mm程度の地球の核,すなわりペルシダの太陽です.真鍮線をさしてペルシダの中央に来るようにしています.



 恐ろしい影の国「サリア」のすぐ上にはペルシダの月が緑の山々を連ねています.



 外側を描いてみました.主人公デビッド・イネスが地底に出発したコネチカット州がペルシダで現れた地点の表側になるようにしました.地形や色分けは適当(^^;.右下のあるのは粘土板で作った銘板です.



 最後の作業はスタンド作りです.100円ショップで買った3枚組みのコースターをベースにプラ管と真鍮線で支えを設けました.木工ボンドでジオラマ用の草を貼り付けて完成.