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PowerBook540C
with Internal Modem/28.8kbps


     Blackbirdと呼ばれるPowerBook5xxシリーズ。一度は手にしてみたかった。充実したインターフェイス、美しいフォルムはいまも多くのファンを魅了します。特に540CはTFTカラー液晶をもち、シリーズの中でも人気は高いと思います。

    Overhaul of the PB540C
     最近セカンドマシンとして使っているSunriseの純正13インチモニタがどうも疲れると感じてきました。やはりメインマシンの液晶に比べて疲れるのです。そこで液晶モニターを購入しようと思ったけど中古でも結構高い。それなら思い切ってPowerBookにしようと決めました。用途はメールとゲームなので040以上でTFTカラーのものを探していました。そして何回か中古ショップに通った結果PB540C+PPC603e/100MHz/40MB/800MBに遭遇。
     ところがこれは輝度調節できず、左スピーカーが音割れしていたのです。でも何となく直せそう!という気がして購入。そして匡体を開けていじってみたら直りました。そのときの経過を撮っておいたのでアップします。参考文献は毎日コミュニケーションズの「はぐれMacFan改造派 MacFan特別号」p106-107です('99/03/21)。


     まずキーボードを外します。本体裏のビスを2本外し、キーボードの手前から持ち上げ斜めに抜いていきます。キーボード裏面には2枚のフィルムケーブルが付いているので切らないように注意。


     フィルムケーブルをロジックボードから外します。コネクタはケーブルを差し込んだ後にカバー状のロックが上から押し込んであります。ピンセットなどでこのカバーを持ち上げると容易にケーブルが外れます。どうしてもカバーが持ち上がらないときは真っ直ぐ上にケーブルを引っ張ると抜けます。ケーブルを付けるときはこのカバーを持ち上げておいてからケーブルを充分に差し込んでから、カバーを押し込みます。


     液晶部の留め具カバーを外します。右側のカバーの中にはケーブルが巻かれているので切らないように注意。液晶部を90度立てたままカバーの一番膨らみのある部分の根元をつまんでツメをはずし、液晶部にあたるまで浮かします


     液晶部を180度開きカバーを膨らみのある方に押してカバー先端部根元にあるツメをはずし、フィルムを傷つけないようにしながらカバーを外していきます。


     クラッチカバーの根元部分のツメの様子。


     クラッチカバーを外した状態。この次に本体の左右の液晶部コネクタに挟まれたセンターベースコネクタを外す。


     コネクタ部の2つのビスを外してセンターベースカバーを外す。このカバーは逆さにすると落ちてきやすい。


     液晶部を支えるコネクタ部を覆うカバーの爪はとても折れやすい。この爪は中央と左右の3カ所にあり、6mm程度のスリットに見える。


     アクセスカバーのロックのツメを外すために作ったもの。マイナスのドライバーだとツメを傷つけやすいのブラスチックの板を加工しました。


     液晶部のカバーを外すにはまずスピーカとマイクのケーブルをコネクターから外す。液晶カバーは上部のクッション用のゴムの下にあるビスで固定されている。このゴムをピンセットで抜いてからビスを抜いておく。


     液晶部のカバーを外した状態。


     音割れしていたスピーカー。板バネで固定されている。一度取り外し、コーンのひずみやパッキンのゆがみを調整しました。


    PowerBook540C with Internal Modem/28.8kbps
     先のBlackBirdは一度手放してしまったんだけど、帰省先での通信専用に常駐させるにはちょうど良いと考え再びゲット。今回のはPowerPCにもアップグレードしていない初期のタイプでHDDは320MBと控えめ。しかも肝心の内蔵モデムが無いタイプでした。勢いでジャンクのモデムを購入したのですが、動いてくれない。そこで外付けモデムの内蔵化に挑戦!('99/10/03)


     今回内蔵したアイワ性のポケットモデム。


     モデムの中身。基板だけだと結構小さい。


     PB540Cの内部。モデムが入る場所はFDDしかない。バッテリベイだと少しモデムの基板を削る必要がある。


     モデムの電源はAVアダプタからの9.5Vと電池の6V。両電圧とも規定の8割の電圧で駆動できた。手持ちのレギュレータは9VしかなかったのでPBのAVアダプタ入力から16Vを取り入れることにしました。基板上の電解コンデンサとモジュラコネクタは高さがあってキーボードと干渉しそうなのでコンデンサは基板からずらし、モジュラは配線を直付けとしました。またシリアルケーブルはロジックのコネクタにラッピングワイヤを半田付けして引き回してあります。


     モデムのDTR-LED光をプラスティック製の光ファイバでフロッピーの強制排出ピン孔まで導きました。フロッピーの入り口はジャンクのバッテリーのケースを切り取ってホットボンドで固定。


     リアパネルの様子.モジュラコネクタはモデム基板から流用しました。

    PB540Cバッテリーのセル交換
     PB540Cのバッテリーが両方で20分くらいしか持たない。そこでPHENiX(PB5XXシリーズのサイト)のメンバーが実践している電池セルの交換をやってみました。やることはバッテリーをこじ開けて中身のセルを同電圧規格(NiMH,1.2V)の新しい物に交換するだけ。セルは秋葉原の秋月電子で一個250円。6個以上だと200円でした。それぞれのセルは半田付けしてつなげますが、ステンレス用の半田を使うと良いそうです(PHENiXの掲示板情報)。


     セルの途中にある黒い素子はTI社の回復型温度ヒューズ(バッテリーパック過充電及びショートサーキット保護用サーマルプロテクター )です。これはバッテリーの短絡電流によって発生するジュール熱を検知して内部のバイメタル(温度上昇で金属接点が延びてスイッチを切るもの)で回路を切るというものです。('99/11/17)